劇団神楽 その23のページなのラ!

神野 泰志 座長



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劇団神楽 「バーデンバーデン」公演 2009年3月22日(日)昼の部・夜の部舞踊ショーのものです。
神楽さんバーデン公演3回目の観劇行ってきた。
朝からHPの更新頑張ってた。 やっと今月のランド分を更新し終えたところで、バーデン出発時間。
母を迎えに行きバーデンへ。
今日は朝から雨降り〜。一日中降るのかな? 雨の日の運転は嫌いだ。

順調にバーデン到着。
駐車は雨なので近い場所がいいなあ〜と思ってたら、意外にも玄関前の場所が一つ空いてた。
心がけが良いのかな。(笑)

バーデン玄関は、沢山(皆一様に同じ格好)の人だかりだった。何かあるのだろうか?
混んでなかったからか時間的にまだ早いので、ゆっくりお風呂につかる。

今回の大広間は、常連さんがいた。
が、雨降りが影響しているのかお客さんの入りは多くない。

昼食は、いつもの野菜炒めラーメン。
このところ余裕で注文して、余裕で食べ終わっている。

昼の部お芝居「時代人情夢芝居 陽炎傘」
主演 鉄蔵:泰志座長。
競演 鶴姫:舞子副座長。
鉄蔵の父 幸兵衛:紅菊千代。
長屋の梅:戸川舞華。
医者 玄庵の一番弟子:ゆかり座長。
尾張五万四千石 家老?坂城大輔:敬次郎副座長。
その家来達:新之介くん。一生くん。

梅さん(舞華ちゃん)が息子のたろ坊を捜していると、遊び人鉄蔵(泰志座長)が小柄で汚い格好をした盲目の鶴姫(舞子副座長)を見つけて、これここにいると梅さんに話したところ、全くの人間違いだった。
鶴姫「助けてくりゃれ。」
袖すり合うも他生の縁、これが縁で鶴姫を助けることになった。
何でも三日も食べてないと言う。
鉄蔵は何とかしてやろうと家に連れて帰り、父親の幸兵衛(菊千代)に話をした。
あまりにも汚れていて臭いので、とりあえず風呂へ入れることにした。
が、鉄蔵が鶴姫を抱かかえると、胸に膨らみが! 「おっ!女だ!」とビックリした鉄蔵。
女だと分かった以上男の俺たちが風呂へ入れるわけにはいかないと、梅さんを呼んで風呂へ入れてくれるよう頼んだ。梅さんは二つ返事で風呂へ鶴姫を連れて行った。

医者 玄庵先生のお弟子さん(ゆかり座長)が、幸兵衛の風邪の様子を伺いに来た。
ここで幸兵衛の名を権兵衛と間違えるゆかり座長。やっちまったー。(大笑)
日替わりだから仕方ないか〜。
玄庵先生のお弟子さん「風邪の具合は如何かな?」
幸兵衛「あの薬が良く効いて治りました。」
「あれは太田胃散じゃ。効くか試しに出したのじゃ。」と。
幸兵衛「ワシは太田胃散で風邪が治ったのか!」

玄庵先生の話となり、桔梗屋の娘の目が治ったと聞いた鉄蔵は、是非鶴姫の目を治して欲しいと頼み込んだ。
「ここへ先生を連れて来てはくれないか?」
「それは出来ない。連れて来てくれれば先生は見てくれるでしょう。」と
さらに手術を施すので大金がかかると言われたが、それでも鉄蔵は鶴姫の目を治してやりたい一心で頼み込んだ。 幸兵衛が大八車を借りて、鶴姫を乗せ玄庵先生に診てもらうこととなった。

それからというもの遊び人だった鉄蔵は心を入れ替え、鶴姫の治療費を稼ぐために一生懸命働いた。
ところが、鶴姫は尾張五万四千石のお姫様であった。

家老?坂城大輔(敬次郎副座長)が幸兵衛を訪ねてきた。
「姫様を返してはもらえないだろうか?」
実は、鶴姫一行は山中で山賊に襲われ、鶴姫ははぐれてしまい行方知れずとなったところ、鉄蔵に助けられたのだった。 その際、鶴姫は目に泥が入り、俄かめくらになってしまったのだった。

いよいよ、鶴姫が城へ帰る日となった。
幸兵衛は鉄蔵に一部始終を話し、鶴姫に惚れてしまい嫌だと叫ぶ鉄蔵を慰め、「影から見守ってやれ」と諭した。 鉄蔵はせめてもの願いとして、 「ここに汗水たらして貯めた三両と親方から前借した二両を合わせて五両ある。これを鶴姫に渡してくれ。」と幸兵衛に頼み、また仕事に出かけていった。

鶴姫を迎えに家来達がやってきた。
鶴姫「鉄蔵はどこじゃ。」
幸兵衛「野暮用で出かけております。」
鶴姫「世話になった、鉄蔵に礼を言っておいておくれ。」
「これは鉄蔵から。」と幸兵衛が鉄蔵の稼いだお金五両を差し出す。
家来達が「そのような物を貰ってはなりませぬ。」と。
鶴姫「何を申す!これは鉄蔵の血と汗の結晶じゃぞよ。」
この場面、ホロっとさせます。
上手いなあ〜舞子副座長。

鶴姫「早く城に帰って、メザシで茶漬けをかっ食らいたい。」
家来達が「メザシとは?」「茶漬けとは?」「かっ食らうとは?」との問いに、 それらを鶴姫が教えるところがよく出来ている。
幸兵衛に言われた通り、物陰から見守っていた鉄蔵は、鶴姫が城へ帰っていった後、姿を現し、今まで遊び人だった自分を更生させてもらったと、鶴姫に感謝した。
終演。結局、泣いてしまった。

お外題の「陽炎傘」の陽炎の意味するのは、鉄蔵のラストの台詞「(鶴姫が)陽炎の様に現れ、陽炎の様に去っていった。」から来ているのだろう。
そしてもう一つ、陽炎とは春を表す季語であり、今まさに春であるところからなのかなあとも思った。

余談であるが、お姫様の登場する話が好きだ。
かの有名なジョージ・ルーカスの「スターウォーズ」の原型となった黒澤明監督「隠し砦の三悪人」がとっても好きだ。登場するは雪姫。好きなんですよね〜。

ついでに、もう一つ。物語冒頭の方では、尾張五十四万石のお姫様って言ってたけど・・・それはいくら架空の話であっても、あり得ない。
だって尾張の五十四万石クラスだと徳川家以外に考えられないから。
確か徳川は六十万石以上だったと思う。
で、敬次郎副座長が後半から五万四千石と言い直していた。
それなら尾張にも岡崎とかがあるから辻褄が合う。
敬次郎副座長、あなたは偉い!

口上
泰志座長。そのままグッズ販売へ。

昼の部舞踊ショー
戸田劇団群舞。
舞子副座長、立ち。
戸田あゆみちゃん、女形。
泰志座長、女形。
神野しじみちゃん、女形。
ゆかり座長、舞華ちゃん、美都希ちゃん。
新之介くん、女形。
泰志座長、「俵星玄蕃」。
舞子副座長、女形。
泰志座長、立ち。
ゆかり座長、女形「珍島(チンド)物語」。
敬次郎副座長、立ち。
紅菊千代。
泰志座長、舞子副座長、フィナーレ。
曲名分からないけど。内容は分かる。
泰志座長が保名、舞子副座長が葛の葉を演じる。
舞台で葛の葉が筆を口に銜えて障子に一首書き記す。

「恋しくば 尋ね来てみよ 和泉なる 信太の森の 恨み葛の葉」
これはめっちゃ達筆!

そして、障子を蹴破り出てきた泰志座長!場内騒然!!

送り出し
今回も前回撮ったお写真をプリントしてきたので、各劇団さんにお見せした。
ゆかり座長。 「わ〜、私こんな風に撮ってもらった事ないから・・・」と。
お写真、とっても気に入られたご様子。
今回も「気に入った物があれば、どうぞ!」
舞華ちゃんのお写真見て、「きっと喜ぶから」と各座員さんのお写真をそれぞれ1枚ずつ持っていかれました。
ゆかり座長「色々な方を撮られるんですか。」
私「はい、毎週撮ってます。」
「座長、綺麗ですね〜。」

お次は泰志座長。
「先週のお写真です。気に入った物があれば、どうぞ!」
一通り見て、「欲しいのいっぱいある。」
「鬘のうなじまではっきり写ってますね〜。」 と言いながら殆ど持っていかれました。
そして、舞子副座長。
「綺麗に撮れてますね〜。」
あれもこれも「こんなに良いですか〜」と言いながら沢山、しじみちゃんのも1枚持っていかれました。

最後に、送り出し写真を撮った。

37番右側テーブルって撮るの疲れるんだよね。 またまた、お風呂で寝た。

夕食は、バーデンの300円炊き込みご飯弁当。

夜の部お芝居「下総男噺」
主演 明けガラスの新太郎:泰志座長。
八丁荒らしの権九朗:敬次郎副座長。
行徳仁瓶:紅菊千代。
その息子 雁八:新之介くん。
その妹:しじみちゃん。

八丁荒らしの権九朗(敬次郎副座長)は、今日も仕事をし終えた所、子分の雁八(新之介)らか足抜けをしたいと話を切り出される。
権九朗「それは、ならねえ。」と雁八に斬りかかる。
あわや、と言う所で、明けガラスの新太郎(泰志座長)が三度傘を投げ付けて助けた。
権九朗「なんだ、新太郎じゃねえか!」
「あの後、どうなった。」
追っ手に阻まれ手間取っていた新太郎だが、無事に戻ってきたのだ。
新太郎「この話、あっしに任せては貰えねえだろうか。」

雁八は、事の次第を話した。
「どうも、胸騒ぎがして、家に手紙を出したら、妹からお父っあんが病気になったとの返事が届いたんだ。お父っあんに孝行したいが為に、足抜けを願い出た。」 との事だった。
新太郎は、この場を何とか治めて、権九朗を納得させた。

権九朗は今日の分け前を子分たちに分け与えた。
が、当然の事ながら、足抜けした雁八には与えなかった。
雁八は、これを不服に思い、どうしても金が欲しいんだと懇願した。
里に帰り、親孝行をする為の金が必要であったのだ。
そんな話に聞く耳を持たない権九朗は、足抜けした奴に分け前などやれるか!と引き上げていった。
弟分思いの新太郎は可愛そうに思い、自分の分け前を雁八に与えた。
雁八は礼を言い素直にいただいた。

生まれ故郷の話になり、実は雁八の父親が行徳仁瓶と言う大親分である事が分かった。
親の七光りが嫌で、世間の風を浴びるため、今に至った。
新太郎は、喉が渇き、川の水を浴びるために、少しの間、雁八から眼を話した。
その隙に、こっそりと権九朗が舞い戻って来て、後ろから雁八を斬り付けた。
そこへ新太郎が戻って来て、権九朗の後を追おうとしたが、もう虫の息の雁八がそれを引き止めた。
雁八は、さっき新太郎兄貴から貰った金を、せめてもの親孝行として父親に届けて欲しいと願い出た。
新太郎は弟分の言うことなら何でも聞こうと、快くそれを引き受けた。
それに安心したのか、雁八はあえない最後を遂げた。

権九朗は、先回りして雁八の父である行徳仁瓶親分のところで、雁八を斬ったのは新太郎だと騙して、仇を取ってやるからと、雁八の妹を自分の女にしようとしていた。

とっても悪い権九朗だ。

そんな悪巧みなど露ほども知らぬ新太郎は、仁瓶親分を尋ねて来て、仁瓶親分に斬りつけられる。
「ちょっと、待ってくれ、一体如何いう事だ。」
そこへ権九朗が現れ、事態は急展開。 権九朗「全ては俺が仕組んだのさ。」
「新太郎、どうだ、俺と組んで、この一家を我が物にしないか。」
新太郎はそんな誘いに乗る筈も無く、大立ち回り。
見事、権九朗を打ち負かした新太郎は、雁八に頼まれた金を仁瓶親分に渡した。
ハッピーエンド!

夜の部舞踊ショー
新之介くん、舞華ちゃん、美都希ちゃん。
神野泰志座長、女形。
戸田ゆうたくん。
雅舞子副座長、女形ってゆーかセパレートタイプのダンシングタイツみたいなウェアに身を包み、帽子をかぶって、洋舞。動きが早くて追いつけない・・・
戸川舞華、女形。
花形戸田新之介、立ち。
泰志座長、立ち。
雅舞子副座長、女形。
ゆかり座長、女形。 泰志座長、立ち。
敬次郎副座長、立ち。
紅菊千代、女形。
フィナーレ!「緋牡丹博徒」!舞子副座長、緋牡丹のお竜!

今回もめっちゃ楽しめた。

送り出し
舞子副座長の送り出し写真を撮った。 帰りも雨降りで、夜の雨、最悪〜!!
















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